カビ対策

天然素材であるイグサの畳表にはカビが生えます
畳に生えたカビでお困りの際はお気軽に畳店にご相談ください

カビに注意が必要なのは畳替えをした最初の梅雨明けから秋にかけて

新畳や表替えをした最初の1年くらいは、畳表に養分があるのでカビに対する注意が必要です。

①畳表の養分

②高い湿度

③高い気温

この3つがそろうとカビが生えやすい状態になります。2回目以降の夏はカビはほとんど生えません。初年度を上手に乗り切れば快適に過ごすことができます。予防するためには

①室内の湿度を下げること

②室内の温度を下げること

③畳が含んだ湿気を放出させること

です。これは換気やエアコンで対策できますね。晴れた日には窓を開けて換気をし、雨の日には窓を開けないでください。
昼間留守にされて換気ができない方はエアコン(ドライ運転)をタイマーでまわすか、換気扇を回すと効果的です。

加えて

④先手の乾拭き・こまめな掃除

でカビを成長させないことも大切です。


除湿器は機種によって温度が上がるものがあります。湿度が下がる前に温度が上がるとカビを助けてしまいますのでご注意ください。

冬場、暖房・加湿して「高温多湿」のままお出かけされて、カビが生えることがあります。換気を心がけましょう。


カビが生えてしまったら

畳に一番生えやすいのはアオカビ、続いて黄色や赤のカビ、黒いカビと生えて行きます。アオカビの生えはじめに対策をすればきれいに取り除くことができますが、黄色や赤、黒いカビはあとが残りやすくなります。

早めの対策を心掛けましょう。


用意するもの

①タオル(たくさん)

②洗車用ブラシか亀の子たわし

③掃除機

④消毒用エタノール

⑤マスク

⑥ビニール手袋


掃除機はカビで目詰まりするので紙パック式 がお勧めです

消毒用エタノールは薬局で購入できます

6畳一間に500mlボトル1本 くらい必要です

作業中はマスクを着用し、エタノールを扱う際はビニール手袋を着用しましょう

アレルギー体質の方、ぜんそくなど呼吸器の持病のある方、作業をするのが難しい方、手荒れなどが心配される方は畳店にご相談ください


手順

①カビを出来るだけ乾燥させます

 カビは粘り気があり掃除しにくいので換気、エアコン、扇風機などでできるだけ乾かして下さい。

 カビが空中に舞いあがるので、吸い込まないようにしてください。


②掃除機であらかたのカビを吸い取ります

 紙パックは新しいものに変えて行ってください。掃除機は畳の目に沿って 掛けます。必ず、マスクを着用し換気をしながら行ってください


③ブラシなどでカビをかき出す

 洗車ブラシや亀の子たわしなどでイグサの目に沿って、 畳の縁から中央に集めるようにカビをかき出します。

 ブラシが目詰まりしたら消毒用エタノールをしみ込ませたタオルでブラシをぬぐってください。


④かき出したカビを掃除機で吸い取ります


⑤消毒用エタノールで畳を拭く

 タオルに消毒用エタノールをしみ込ませて畳の目に沿って 拭きます。タオルは汚くなったら新しいものと替えます。換気を十分にして行ってください。


⑥しばらくおいて(10分程度)乾拭きします

 タオルに黒い色がつかなくなるまで畳の目に沿って 拭いてください。仕上げと同時に畳の湿気を取ることができます。タオルは頻繁に取り換えてください。


⑦十分に換気をして畳を乾かす


掃除機、エアコンなどはこの後十分にお手入れしてください。フィルターなどにカビの胞子がたくさんついていますのでそのまま使用すると胞子を拡散させてしまいます。

後は毎日~数日に1回乾拭きをしてください。気温と湿度が下がる季節になれば(秋雨が過ぎれば)カビの心配はほとんどなくなります。


※畳替えから2年以上経過していたり、すっかり黄色くなった畳にカビが生える場合は、雨漏りや結露、床下からの湿気など住まいそのものを見直す必要があるかもしれません。畳店、工務店にご相談ください。

※畳のお手入れで水拭きはNGです。カビの発生や畳表の変色を招きます。


ダニ対策

ダニは、人間の角質や食べこぼし、カビなどをえさにし、高温多湿を好みます。こまめに掃除することが予防にも、発生後の対策にも最も効果的です(掃除機の中のゴミはこまめに処分してください)。お困りでしたら畳店にご相談ください。